-
2017年8月14日
3年戦略
2017年6月期~2019年6月期戦略策定の背景と1年目の振り返り
当社は、2016年8月1日に初期の3年戦略を策定し、その後実行しながら、バージョンアップを行っております。
構造改革の必要性
当社グループは、2003年~2012年6月期において高い成長率を実現し、「日本テクノロジーFast50」を8年連続受賞するなどの実績を残してまいりました。しかし、2015年~2016年6月期においては成長率が5%と鈍化傾向にあり、現状のままでは売上・利益の逓減が見込まれます。再び成長ステージに乗せるため、社長復帰し、構造改革を断行することを決意いたしました。(2016年8月1日)
2017年6月期の振り返り 重点テーマ
1年目となる2017年6月期は、四半期ごとに重点テーマを設定し、大きな組織改革を行いました。上期は「モーション型アプリ」『椅子ドンVR』など新シリーズと実験作の立ち上げに主眼 を置き、「15人の若手リーダー」を核にした組織改革、戦略子会社の設立を行いました。同時に、 若手リーダーや現場社員たちとの議論を重ね、基幹シリーズの「恋愛ドラマアプリ」にも大きな伸び代があることを確信し、下期は、その立て直しに着手。ターゲット戦略と商品展開を見直しました。
3年戦略 2017年8月時点
「カジュアル」及び「カジュコア/コア」向けの2輪展開
2年目にあたる2018年6月期以降は、中核である日本語女性向けアプリにおいて、「カジュアル」及び「カジュコア/コア」向けの2輪展開へ転換してまいります。
当社の推定では、主なターゲットである「オトナ女子×物語」アプリ市場は1,000億円の規模です。ユーザー層は大きく3つに分けられ、「カジュアル」は好きなコンテンツをライトに楽しむ層、「コア」は没頭・熱狂する層、「カジュコア」はその中間にあたる層です。
各層の規模はカジュアルが100億、カジュコアが400億、コアが500億と推定しています。なかでもコア層向け市場が急伸しております。
カジュアル層向けは「読み物アプリ」展開、カジュコア/コア層向けは「IP大展開」
商品展開は、ユーザー層毎にその消費行動に合わせて行ってまいります。具体的には、カジュアル層向けには「読み物アプリ」展開が中心で、読み物アプリ内でストーリーを随時追加してまいります。『100シーンの恋+』『ワタシドラマ』『Lovestruck: Choose Your Romance』が既にローンチ済みで、第1四半期現在、堅調に推移しています。カジュコア/コア層向けには、ヒットタイトルをベースにグッズ展開やアニメ化など「IP大展開」による拡大を行います。
同時にファン向けの販売機会を増やし、収益向上を図ります。今年9月には、コア層向け1作目となる『アニドルカラーズ』をローンチいたしました。また、戦略子会社・株式会社ボルテージVRや本社内にアニメ・IPの専任事業部などを既に立ち上げております。
組織運営:人事制度の刷新。職務の明確化と成長を促す仕組み
3年戦略の中枢のひとつである「組織運営の強化」を進める中、特に人事制度について6年ぶりに抜本的に見直しを行い、職階・職務の細分化や発揮能力による評価を取り入れました。米国子会社立ち上げで学んだシリコンバレー流を取り入れ、「社員一人一人」の役割を明確にし、上長との対話の中で成長を促す仕組みづくりを行いました。また、先駆けて取り組んでいる仕事と育児の両立支援に加え、「働き方改革」促進の各種制度も導入し、今後定着を図ってまいります。