【会社改革の500日 R4 vol.14】考え抜くことに、資金力はかなわない
4月全社会は半年ぶりの渋谷会場で大いに盛り上がりました!(気がします)
永年勤続賞の皆さん、お疲れさまでした。今後も後輩たちを引張ってもらえれば有難い。新卒の皆さん、一緒に成長していきましょう!
さて、僕が各VH長の発表を聞いていて強く思ったのは、「各事業の根がしっかりしてきた」という事と「みんなお金の使い方が上手くなってきたな」という事だ。
「お金の使い方」の工夫
過去3年、大きな流出を抑えようと全社で工夫を重ねてきた。市況の良い時期はより面白いコンテンツの制作にのみ注力すればよく、コストに関して特段考えることはなかった。しかし、アプリ市場の下げ局面が長く続くことで、「お金の使い方」は工夫すべし、という精神が僕を含め全スタッフに浸透したと感じる。
具体的な工夫としては、更新部分の精査、制作プロセスの改善、職種間の分担調整、機能の絞り込みなど。経費を削るという作業はしんどくもあったが、機能し始めると思いもしかなかった策が提案されたり。下げ局面でも採算性は可能と示され、素晴らしいことだ。
この精神は新分野にも影響し、新タイトルの制作も一気大量は控え一つづつ着手、じっくり「勝ち筋」を探る方向に。外部リソース活用も、コスト競争力先を徹底して探し出すなどが重ねられている。
今後、アプリ・新分野とも新しい試みを増やすフェーズに入る。過剰流出を抑え、賢く育成していこう!
「苦肉の策」が画期的な方法を生み出す
振返ると、ドカンとお金を使ったときより、粘り状態に入ってからや小資金で立ち上げた方が画期的な方法が生まれ、成功確率が上がったのではないか?
ドカンと大勝負するのが、見込み客や商品の形が見えていない状況だと、自らの感覚のみで作り込んでしまったり、ズレた客層に出稿するからだろう。逆に資金が限定されることで、少しづつ確度を上げざるを得なかったり、従来方法では解決できず却って新しい方法を模索する機運がうまれるのだと思う。
かつて、中止としたプロジェクトのメンバーから、「もっとお金があれば成功できたのに」と訴えられる事があった。真偽は何とも言えないが、ある雑誌の取材で経営者が答えていた。『新規事業をつくろうとする企業は、金のないベンチャーと戦ったら負ける。資金力があるから負けるはずはないと思うだろうが・・・。相当な金をつぎ込むなら別だが、追い込まれ徹底的に考え抜く人間にはかなわない』。