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【会社改革の500日 R3 vol.10】反対側を考え、固定観念を引っぺがす

追い風減で苦戦中だが、3~6ヵ月を目途に乗り越えたい

10月以降、魔法のように感染者が減り日常が少し戻ったのは喜ばしいが、アプリ業界としては追い風激減。多くの会社が業績悪化となり、ボルテージも厳しい状況だ。社員の皆と一緒にしっかり立て直し、3~6ヵ月を目途に乗り越えたい。

ピンチは、業務を見直すチャンス。固定観念を覆せ

逆風下で売上をグイグイ伸ばすのは至難の業。まずは無駄を省き、身体を筋肉質につくり変えることが先決だ。そのために、いつもの作業やプロセスをまっさらな目で見直し、この先も必要か、シビアに問い直してほしい。しかし、これは簡単ではない。

固定観念はなかなか強固だ。今まで必要だったことを不要かもと認識を変えるのは難しい。だが、コロナ初期。当然だったオフィス勤務や通勤をなくしたが通常業務は支障なく進められた。

オープンしたばかりの新オフィスも良い例だ。座ってみて机が広く驚いたが、引き出しや電話がないからだった。業務DX化が進み、どちらも不可欠ではなくなっていた。会議は会議室、執務は固定席、も固定観念。減床したのにオフィス広々、地平が広がった。ピンチは貴重なチャンス。徹底的に見直そう。

「ヒラメキ思い込み」も思考停止。反対視点を考え、外す

形骸業務を無くしたら、その時間をクリエイティブに使いたい。ひとつ懸念なのが「ヒラメキ思い込み」。新しきを始める時、よく起きる。人はアイデアAを閃くと、嬉しくなって、ヒット確実!とか、積年課題が解決!と思い込む。仲間を説得すべく、様々なデータや事例を集め提案書にまとめる。自然な行為だ。だが、勢いのまま実施して結果がでるかというと、そうでもない。

僕にも苦い経験が多々あって、突っ走った施策は不発が多かった。あとで自分が書いたプランを振り返り、都合良いデータばかり並べ立てていたのに気づき愕然としたものだ。幅広い視点が欠け、浅い。長年かけて学んだのは、閃いたら、あとでいいから反対視点で考えること。

具体的には、①閃いたら、一旦まとめる。 ②一日置いて熱が冷めたら、反対視点で考えてみる。これだけだ。元案が「Aを増やすべき」なら「A増のデメリット」を考え、逆に「B減のメリット」を思いめぐらす。真逆や裏から見返す。すると、元案の弱点が見え、別案が生まれる。頭を少し切り替えるだけで、成功率がぐんと高まる。

どんな策にも100%はない。都合良い情報だけを集めることを「確証バイアス」というが、自ら「反証」を行うで議論が深まる。皆からブレークスルーな創意工夫が湧きあがるのが楽しみだ。

海浜の野遊びが、固定観念を揺さぶる

週末の海岸通いを続けている。車で15分首都高を走るが、モノレールや運河が横切る近未来っぽい風景。高層ビル街を抜けると、海と森が見え、頭が相当にリフレッシュされる。壁打ちテニスしたあとのハゼ釣りはシーズンが終わり、焚火に切り替えた。

自然のなかでは、予想しなかったことが平気で次々起きる。釣り針が引っ掛かったと思ったら魚だったり、椅子で昼寝していたら満潮で海が足元1mに迫っていたり。焚火は暴れ、煙が追いかけてくる。固定観念がグラグラしっぱなしだ。