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4年振り通期黒字!「遊び精神」で「ゾーン」に入れ!

4年振りに通期黒字を達成!みんな、よく頑張ってくれました!特に直近2年は、現場の課題解決力も全社マネジメントも着実にレベルアップした。
今後も成長を続けたいが、成熟市場のもとでは「遊び精神」みたいなものがカギになる、と考えている。背景を二つほど。

効率には限界が。創意工夫を凝らし、小さな試しを繰り返そう!

一つ目は、「効率追求には限界がある」ということだ。人材や資金は有限だから、投入に対するリターンを上げるための地道な努力は重要。しかし、低効率を省き、高効率のものだけに絞っていくと、どの商品も酷似していく。ガラケー時代に登場したiフォンは斬新だったが、今のスマホはどのメーカーもほぼ同じ内容だ。PCやTVもしかり。ロジックツリー的な理屈整理だけでは差異を作りだすのは困難なのだ。

遊び学の研究者、松田さんによれば『文化や芸術の中に、「作ろう」と思って作ったものなんてほとんどない。目的もなく、とりあえず「面白そう」でやってみたら、いつの間にか文化になっていたものばかり』

子供が砂山や積み木で無心に遊ぶとき、効率や目的を考えることはない。作っては壊す、を繰り返す。しかし同じ事を繰り返しているのでなく、思うように「できそう」なのに「できない」、こうすれば上手くいくかもと、少しずつ新たな試しを入れる。面白ければ発展させ、つまらなければ別の工夫へ移る。「隙間と反復」が夢中になる原因らしい。事業成長にもうまく取り入れたい。

粘り強く考え続ける。楽しめれば、ゾーンに入り斬新なアイデアが!

二つ目。事業成功に一番大切なのは粘り強く考え続けることだが、現実には結果が出ず嫌になる事も多い。逃げずに考え続けるためには遊び精神が欠かせない。

シリコンバレーの遊び研究によると、遊びに没頭しフロー状態(ゾーン)に入ると、創造性や課題解決能力が4倍になり、新しいスキルを学習するスピードが2倍になるそうだ。ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンなどの脳内物質が放出され、幸せを感じ、やる気や集中力が高まるらしい。

不安や緊張感がないとダラけるが、堅過ぎても力は出ない。オリンピック選手も、振り切って楽しんで臨みたいと言うのはそのためだ。

同研究では集中力を引き出す方法論が提唱されている。①自発的に深く興味に没頭し「思いっきり遊ぶ」と、リラックスした集中(フロー状態)が身につく。②些事は「ルーティンワーク」で済ますと、余計な試行錯誤が必要なくなり、作業に集中しやすい。③「成功している姿をイメージ」すると「失敗するかも」と惑わされず、集中できる。

僕の場合は、全社方針を発表する前の10日間は異常な集中力が出る。メモ書き出しや図解描きなど活発に手が動き、脳みそがフル回転。「ゾーンに入れた」ときは斬新?なアイデアが出せている気がする。V社長のプランも最後の1週間でグッとレベルが上がる。全社会はこのためにやっている面も大きい。

遊びが人間を進化させてきた。AI後も人間に残るのは、遊びという仕事。

考えてみると、「遊びの精神」は奥が深い。不要不急の最たるものと思われがちだが、遊びこそが文明文化を発展させてきた。人類は『肉を火に近づけたらどうなるか、やってみた祖先がいた』から発達した。

単純な生産活動はAIや機械がやってくれる。最終的に人間に残る仕事は、生きる気力・意義を見出す=いかに楽しむか、楽しくするか、ではないか。そこに資金が集まる時代になりつつある。遊びをもっと追求?する必要がありそうだ。

乗馬倶楽部の熟年夫婦

子供たちに遊びの話をしてみた。「勉強も必要だけど、工夫して遊びを見つけることも大切だ・・・」「都会のマンション暮らしは効率的だが、土も樹も虫もない。実家の繊維工場には木っ端が転がり、小さな工具室があって・・・」 

子供は、どういう発想か「馬に乗りたい」と言ってきた。馬?と思ったが、場所までネットで探してきたので連休に家族で足を延ばした。意外に立派な乗馬倶楽部。クラブハウスで上品な熟年ご夫婦が、短い鞭を手にビシッと乗馬ブーツを履いていた。「50才で始めたんですよ。結構ハマっちゃって」 う~ん、僕にはまだまだ遊びが足りない。

(参考)
『遊びと人間』 ロジェ・カイヨワ
『仕事とプライベートの境目は必要ない?「遊び学」研究者が考える、遊ぶように仕事をする方法』 
遊び学研究者 松田恵示
『「思いっきり遊ぶ」とフロー状態に入れる!? 無敵の能力を身につける3つのコツ』
こどもまなび☆ラボ