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シナリオ最優秀賞受賞 貴志乃さんインタビュー
第1回恋ゲームシナリオイラスト大賞シナリオ部門で見事最優秀賞に輝いた貴志乃さん。受賞時の率直な思い、そして作品作りにかける思いとは?
第一線で活躍する彼女に話を聞いた。


「好き」の一声で、百の苦労が報われる!
シナリオを生み出し続ける不屈の精神
今回の大賞への応募のきっかけは?
 学生時代から脚本家として活動していましたが、公募への投稿経験がないため、客観的に自分をはかる指標がほしいと強く思っていました。
 『恋ゲームシナリオ・イラスト大賞』の存在を知ったのはそんな時です。女性向けゲーム萌芽期からの筋金入りユーザーだったこともあって、「挑戦するならコレだ!」と。将来について迷っていた時期でもあり、最終選考まで残らなければ筆を折ろうとも考えていました。最初で最後の賭けのつもりでした。
作品制作で心がけていることを教えてください。
 「作品」以上に「商品」を作っているという感覚を持つようにしています。自分が書いて楽しいものではなく、ユーザーさんがプレイして楽しいものを、時間が許す限り徹底して追求することですね。だから執筆時は、最初の一文から最後の一文までサービス精神を盛り込む余地がないか、ずーっと考えています。結果、伏線を張り過ぎたり台詞がくどくなってしまうことがあるので、その場合は担当さんの意見を参考に調整します。担当さんとは頻繁にメールをしますが、何気ない一言に救われたり、励まされたりするため、私自身も意識的に「大丈夫ですか?」「ありがとうございます」などの言葉を添えるようにしています。
受賞されてみて?
 一言、「夢みたい!」ですね。実際、受賞のご連絡をいただいた日は、怪我をして病院で麻酔を受け、夢うつつの状態だったので、届いたメールも夢だと思っていました(笑)。現実の出来事だと気づいてからは喜びが込み上げ、物書きとして初めてスタートラインに立てたように感じたのを覚えています。また私は在学中、ボルテージさんの会社説明会に出席し、「恋ゲーム」の存在を知ったという経緯があります。その時、いつかライターとしてボルテージさんと接点を持てればいいなと思っていたのですが、その時の淡い夢が最高の形で叶って嬉しかったです。
現在されているお仕事について苦労ややりがいなど教えてください。
 文筆業を中心にいろいろな案件を引き受けており、ゲームシナリオは常時数タイトル並行して執筆しています。少なくとも年間150万字は書くスケジュールですね。なので、苦労といえば、それゆえのアイデアの枯渇でしょうか。たとえばバレンタインシーズンはチョコに関係する話を数十話分生み出すことになり、頭の中は乾いた雑巾を絞る状態です。日頃、アウトプットに困らないよう意識的なインプットを心がけていますが、いつも自転車操業です。それから、一人で執筆していると、作品が面白く書けているのかわからなくなってきます。自分の感性を信じることと疑うこと、そのバランスを取り続けるのも難しいです。
 逆にやりがいについてですが、なによりもユーザーさんの反応があることですね。そもそも、作家という職業に憧れていたわけではなく、活字好きでもないので、脱稿の爽快感だけではこの仕事を続けられないんです。他人に求められる感覚を求めて商業作家に行き着いたからこそ、ユーザーさんをいつも意識しているし、作品を愛していただければもっと応えたくなります。誰かの「好き」の一声があれば、百の苦労が報われます。
今後はどうされていきますか?
 短期計画(=目標)と中長期計画(=夢)を作って生きるようにしていますが、それを大々的に語るのは恥ずかしいですね(笑)。女性向けコンテンツ(ゲームに限らず)のレーベルを起ち上げることと、自分が手掛けたゲームを書籍・映像化することに憧れがあり、各方面の方々と話し合いを進めています。なにかが叶うかもしれないし、なにも叶わないかもしれないけれど、新しいビジネススキームを考えるのは楽しいです。やっぱり、人の繋がりの中に身を置いていたいという気持ちが強いんでしょうね。
プロフィール
貴志乃 (きしの ) 
1月23日生まれ。水瓶座。A型。横浜市在住。立教大学文学部フランス文学科卒業。
在学中に、株式会社レベルファイブ『シンデレライフ』『キャバ嬢っぴ』などのシナリオを執筆し、デビュー。現在、映像出版会社で編集をしながら脚本家として活動中。趣味はオペラ・バレエ鑑賞など。